温故知新 緑豆で健康増進!

サイトカインを抑制して、動脈硬化を穏やかに!酢緑豆エキスは優れた薬膳素材

血流状態が悪いと、手足の冷えやしびれ、肩こり、むくみ、疲れといった不定愁訴を訴えます。誰にでも起こる症状ですが、特に女性の日和見的な症状としてみられます。

昨今、小学生の間でも冷えや肩こりに悩む子供が増えているとのことです。ストレスを抱えての運動不足、現代人の悪習慣が主たる原因とされています。

これらの症状を根底から改善するのは、適度な運動が一番ですが、緑豆エキスも効果的です。

特に中高年の血流不全にはお勧めです。それは動脈硬化を緩和する可能性があるからです。

血流悪化が招く症状

血流が悪くなると酸素や栄養が身体中に十分に行き渡らず、不要な老廃物が過剰に溜まった状態になってしまいます。

次のように肩こりや腰痛をはじめ、様々な症状の原因になるのです。

  • 手足の冷え
  • 手足のしびれ
  • 肩こりや頭痛
  • 足腰の痛み
  • 疲れやすい
  • 足がつる
  • 足がむくむ
  • 目の疲れ
  • 食欲がない
  • 肌の乾燥、
  • 抜け毛
  • 生理痛

これらは血流の悪さから起こりやすい日和見的な症状で、女性に多いようです。

一般的な血流障害

このような症状があれば、先ずは身体を冷やさない、軽い運動をしたり、腰湯に浸かったりする。更にストレス解消や食生活の見直しをして、日頃から血行改善に努める必要があります。

ところが、原因が動脈硬化となると、かなり厄介です。動脈硬化は初期のうちなら改善する可能性はありますが、進行すると回復不可能となります。

したがって、可能な限り進行を穏やかにする必要があります。

循環器系

動脈硬化は冷えやしびれ、などのではおさまらず、脳卒中や心臓病、腎臓病に発展する危険があるからです。

一般的に動脈硬化は、脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙、ストレスなどが動脈の内腔にある内皮細胞の機能を狂わすことから進行していくと考えられています。 

血管は大きく3種類に分けられます。心臓から出て体中の組織に酸素や栄養を供給する動脈、組織から老廃物を受け取って心臓に戻る静脈、毛細血管です。 一般的に循環器系と呼ばれています。

循環系

毛細血管は動脈からの酸素や栄養を組織に渡し、老廃物を回収するという大切な役目を持っています。

毛細血管

動脈は内腔から順に内膜、中膜、外膜と呼ばれる3層構造になっています。内膜は一層の内皮細胞で覆われ、その周りを平滑筋細胞の中膜が取り囲んでいます。一番外側の外膜は結合組織で構成され、血管の壁を強化しています。

動脈の構造

内皮細胞は、血管作動性物質を放出し、血管を収縮させたり拡張させたり、血圧を調整したり、血液凝固や血栓形成を防いでいます。

中膜は、弾力性のある平滑筋細胞で構成され、収縮や弛緩することで、血管の内腔を縮めたり広げたりして血流を調整しています。

動脈硬化とは?

動脈硬化は、脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙、ストレスなどにより内皮細胞が傷つくと、修復しようと血液中のLDL-コレステロールが内皮細胞のすきまに入り込みます。

内膜に入り込んだLDL-コレステロールは体内で産生された活性酸素により酸化LDL-コレステロールに変化します。酸化LDL-コレステロールは酸化力が強く、連鎖反応的に周囲の内皮細胞を障害します。それを駆除するため、白血球が内膜へ入り込み、マクロファージに変化します。マクロファージは貪食作用により有害な酸化LDL-コレステロールを取り込みますが、処理できなくなると興奮して危険信号であるサイトカインを放出します。サイトカインは起炎物質なので、内皮細胞の炎症に拍車をかけます。この炎症が動脈にプラークと呼ばれる粥状の隆起を形成させます。これがアテローム性動脈硬化です。

興奮したマクロファージはプラークが安定しない限り、サイトカインを持続的に放出し、炎症を加速させます。炎症が続くと、プラークが大きくなり動脈の内腔を狭め、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。

動脈硬化と血栓

また、増大したプラークは壊れやすく、破裂のリスクが高まります。血小板が付いて壁を補強しますが、それでもプラークが破裂してしまうと、その破片が動脈を塞ぐことで、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。

サイトカインと動脈硬化

このように脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙、ストレスなどはプラークを形成する原因にはなりますが、プラークを増殖させたり破裂させたりするのはサイトカインによる炎症も大きく関与しているのです。

動脈硬化はサイトカインが関与

サイトカインは細菌やウイルスの駆除に不可欠なのですが、時に過剰に働くと過剰免疫を起こし、次々に健康な細胞まで攻撃するようになります。これをサイトカインストームと呼んでいます。

生体には抗炎症性サイトカインを分泌してサイトカインストームを食い止める機構が整っていますが、不規則な生活やストレスによりそのシステムが有効に働かないことがあります。

そんな時、助けになるのが緑豆です。

緑豆にはサイトカインストームを抑制する作用があるとされています。サイトカインの過剰分泌を抑制するビテキシンというポリフェノールが含まれているからです。

緑豆のビテキシンがサイトカインを抑制!

生体は免疫増強物質のサイトカインを分泌して病原体と戦います。このサイトカインにより免疫系の防衛反応が強まります。サイトカインの仲間にインターフェロンなどがあります。C型肝炎ウイルスや悪性腫瘍の薬になっていますので、ご存じの方も多いはずです。

ところ、その一方副作用も甚大です。副作用として間質性肺炎などの過剰免疫がしばしば見られます。間質性肺炎は肺が線維化して呼吸不全に陥る疾患です。医療では十分な観察の上、インターフェロンを投与していますが、個人差もあるため、完全に発症を防ぐことはできません。

それでも、薬剤による過剰免疫は治療というメリットがあるため、多くの方が受け入れています。

ても、原因が何であり、炎症が長引くと免疫細胞が炎症性サイトカインを過剰に放出し、健康な組織まで破壊してしまうことがあります。

これをサイトカインストームと呼んでいます。

サイトカイン

心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などの元凶となる動脈硬化もサイトカインストームが原因のひとつと言われています。

厄介なことに、老化現象もサイトカインストームが深く関係しているとのことです。

この連鎖反応的に発生するサイトカインの過剰放出の引き金になるのはHMGB1という炎症細胞で作られるタンパク質の出現です。

したがって、HMGB1の発生を抑制すれば、サイトカインストームが防げる可能性があります。

実は緑豆に含まれるビテキシンにはHMGB1をブロックする働きがあるとの報告があります。

つまりサイトカインストームの害から身体を守ってくれる可能性があるのです。

但し、緑豆だけで事足りるわけではありません。酸化や糖化を抑制したり、血中のLDL-コレステロール値を下げることも必要です。

更に血液の流動性を高めたり、血管を拡張させたりして血流状態を改善しなければなりません。

これにより、動脈硬化を抑制に弾みがかかりますし、現在感じている血流障害からの様々な症状も改善される可能性が高まります。

薬膳ではその目的を果たすため、駆瘀血剤や補血剤が利用されます。

特にお勧めするのが黒梅です。

尚、各素材の説明は文末に記載しています。

ご参考にしてください。

緑豆エキスに黒梅を配合、動脈硬化を抑制

更に糖尿病による足の潰瘍の改善に臨床応用しました。緑豆エキスの動脈硬化緩和作用や黒梅の血流改善作用に期待してのことです。

2名の糖尿病からの閉塞性動脈硬化症の患者さんに試したところ、明らかに潰瘍の部分が減り、健康的なピンク色の部分が増えたとのことです。そのうちの1名の臨床の経過は次の通りです。

令和4年1月22日 画像1の通り、糖尿病性閉塞動脈硬化症による足の潰瘍が発生。抗血小板薬や血管拡張薬を投与。

画像1 令和4年1月22日

令和4年5月16日、画像2の通り、悪化傾向にあったので、本人の同意を得て緑豆エキスと黒梅エキスなどを配合したサンプルを併用。

画像2 令和4年5月16日

令和4年8月18日、画像3の通り、左第1趾の潰瘍を除き、全ての潰瘍が瘢痕を残し治癒、左第1趾の潰瘍も縮小している。

画像3 令和4年8月18日

医師は薬剤が遅延性に効果を示したのか、あるいは緑豆エキスの動脈硬化緩和作用が薬剤の作用を相乗的に高めたのか、それを確かめるため、今後も同様の臨床研究を続けるとのことです。なお、他の1名も改善がみられたものの、ガンで死亡したため、途中脱落としました。

以上、綠豆の作用や効能についてご説明しました。臨床に参加した方のなかから、しもやけが1週間ほどで治ったとか、就寝時足がすぐに温まりスムーズに入眠できたとか、喜びの声が多数届いたとのことです。

その他、酢緑豆エキスを配合したものを、多くのリウマチなどの膠原病患者に投与したところ、関節の痛みやむくみが緩和されたという整形外科医の報告もあります。

このように酢緑豆エキスはサイトカインを抑えることにより、動脈硬化の抑制に役立つばかりか、花粉症やアレルギー性湿疹などのⅠ型アレルギー疾患やリウマチなどの膠原病の緩和にも効果が期待できます。

そこで、緑豆の動脈硬化を抑制したり、血流を高めるための薬膳です。

緑豆は単品でも優れ薬膳素材ですが、更に相性の良い素材を追加すれば、漢方に準ずる効果が期待できます。

東洋医学3000年の歴史の中から生まれた配合の妙です。

科学的に考察すれば、炎症を緩和したり、血管を拡張したり、血液の流動性を良くしたりする素材の組み合わせとなります。

緑豆の作用を増強させる薬膳素材

緑豆に配合する薬膳素材としてお勧めするのは、黒梅、ケイケットウ、サンザシなどです。

❖黒梅とは?

黒梅は、バラ科のウメの未成熟果実をスモークして乾燥したもので、正式名を烏梅(ウバイ)と言います。烏のような黒色が名前の由来です。

遣隋使として当時の中国に派遣された小野妹子が日本に持ち帰ったと伝えられており、「一日一粒医者いらず」と言われ、昔から重宝されてきました。

漢方では古くから腹痛や下痢、不正出血などに用いられてきています。

成分はクエン酸などの有機酸、ムメフラール、そして梅ポリフェノール。有機酸は梅らしい酸っぱい風味を持ちます。

ムメフラールは日本の科学者が発見した有効成分で、血小板凝集抑制作用と赤血球変形能亢進作用があり、血栓の形成を防ぐと共に赤血球の形状を変え、毛細血管内を通過しやすくするといわれています。これは最強の血流改善作用を示唆しています。ポリフェノールはワインなどにも含まれる有用成分で抗酸化作用、抗アレルギー作用、免疫調整作用などがあります。 

❖ケイケットウとは?

ケイケットウは、マメ科のつる性植物でムラサキナツフジなどの茎を用いています。茎を切ると赤い汁が出ることから鶏の屠殺を想像して「鶏血藤」という生薬名が付いたと言われています。漢方では増血、血流改善、筋力強化等の効能があり、婦人科疾患では月経不順や無月経、不妊症、貧血など、脳や末梢の血管障害では生じた手足の萎縮・無力・しびれ・麻痺などに用いています 。

最近の研究で、血液をサラサラにし、血管を拡張して、動脈硬化を抑制する効果が報告されています。女性が喜ぶ乾燥肌の改善にも効果的。主な有効成分はフェノール成分、鉄分、アミノ酸類です。

❖サンザシとは?

バラ科の植物・サンザシの果実は、果実酒やドライフルーツとしてだけでなく、生薬としても利用され、日本薬局方にも収載されています。食べ過ぎや飲み過ぎによる消化不良を改善するので、中国では油ものを食した後にジュースやスープとして利用しています。

西洋では血管を拡張し、血液をサラサラにして血流を促進するとされ、濃縮されたエキスが、高血圧症や狭心症、静脈瘤、手足のむくみ、冷えなどの疾患の改善に用いられています。

漢方的には、血液の流動性を良くする作用があるとされているので、眼球の血流を改善することによる眼疾患の改善や、目の下のクマ取りにも応用されています。

健胃作用や整腸作用もありますので、サンザシを配合することにより、安全に長期的に服用できます。サンザシに含まれる有効は成分

ケルセチンやサポニン、オレアノール酸、クエン酸などです。

以上、綠豆の作用や効能、更に配合することで相乗効果が期待できる薬膳素材についてご説明しました。緑豆エキスを配合した緑豆エキスサプリメントは市場に流通しています。酢で抽出されたエキスを配合した緑豆エキスサプリメントも販売されています。