
脱毛、育毛、白髪対策 タカサブロウは優れた薬膳素材
日本では多くの男性が脱毛や白髪で悩んでいます。実際、薄毛や脱毛で悩んでいる人口は4200万人にも及ぶそうです。また、男性に限らず女性も髪の毛の悩みを抱える方が増えています。
このような症状の対策法として経験的に用いられてきたのが和漢植物のタカサブロウです。
タカサブロウとは?
タカサブロウはキク科タカサブロウ属の一年草で、主に利用されるのは葉や茎です。
タカサブロウはカンレンソウとも言います。和漢では薄毛や脱毛、若白髪の対策に用いてきました。また、アーユルヴェーダでは、ブリンガラージ(意味:髪の支配者)と呼ばれ、毛髪の成長を助ける素材とされています。
このタカサブロウの発毛や育毛に関する作用や効果は、現代の科学でも立証されつつあります。順を追ってご説明しましょう。
脱毛や脆弱な毛髪になる原因
先ずは、何故毛が抜けたり、脆弱な毛髪になるのかです。現代医学的には、次の①から④が主たる原因とされています。
①ストレスや疲労、老化による血行不良が毛根細胞の栄養障害を招き、新陳代謝が低下させる
頭皮の血流不全や貧血、栄養不足が長く続くと、毛髪を作る際に必要な酸素や栄養素が毛根細胞に十分行き渡りません。
また、それと同時に老廃物も排出されにくくなって蓄積していき、脱毛の原因になります。女性に多発する円形脱毛症が典型的です。
②過酸化脂質による毛根細胞の酸化変性
皮脂腺から分泌される脂質が酸化すると、過酸化脂質が発生しやすくなります。
更に、頭皮に油分が多ければ、細胞の酸化はより進行しやすくなります。
これが原因で毛根細胞が酸化変性すると、発毛や育毛に支障を来します。
③老化や過度な洗髪による頭皮の乾燥や炎症
頭皮が著しく乾燥すると、毛根細胞が退化します。
また、水分が不足すると免疫力と代謝が低くなるため、頭皮が傷付きやすくなります。
そうなると炎症を起こしやすくなるため、脱毛の原因になります
④5αーリダクターゼの活性化
5αーリダクターゼは体内で分泌される酵素で、男性ホルモンの一種であるテストステロンを還元し、5αーDHT(ジヒドロテストステロンを産生します。5αーDHTはテストステロンの5倍以上の強い活性を有する男性ホルモンで、脱毛を促進します。
5αーDHTが毛根細胞膜にある男性ホルモン受容体に結合すると、5αーDHTープロテインコンプレックスを作ります。
これが毛母細胞核内の受容体に取り込まれることにより、毛母細胞の分裂頻度が減り、毛周期が短縮し、細く柔軟性に乏しい毛髪に変化すると考えられています。

5αーリダクターゼはⅠ型とⅡ型があり、特に脱毛に影響を及ぼすのはⅡ型と言われています。脱毛は頭頂部や前頭部に発症しやすく、その部位にはⅡ型5αーリダクターゼが広く分布しているからです。
ホルモンバランスが崩れ、テストステロンが増えると、5αーリダクターゼが活性化し、5αーDHTに変換されやすくなります。その原因は遺伝による影響が大きいとされていますが、偏った食事による栄養の過不足、睡眠不足、運動不足も原因にあげられます。また、喫煙、飲酒、ストレスによっても5αーリダクターゼの活性化がみられます。
最近女性にも脱毛症が多発するようになりました。男性ホルモンも5αーリダクターゼも女性に存在しています。したがって、女性の頭皮の5αーリダクターゼが活性化すれば脱毛や薄毛の原因のひとつになります。
男性は、AGA(男性型脱毛症)と言うのに対し、女性はFAGA(女性男性型脱毛症)と言います。最近女性にも多発するのは、ストレスによる女性ホルモンの分泌不足、かつ相対的に男性ホルモンが増えることが原因と言われています。

また、男女ともに若白髪も増えているようです。原因が老化でしたら、黒毛に蘇らすことは難しくなりますが、30~40代でも殆ど白髪という方もみかけます。ストレスや疲労による血行不良、あるいは栄養の過不足により、毛根細胞の新陳代謝を低下させることが原因として考えられています。
そこで、タカサブロウですが、有効成分のウェデロラクトンには5ーαーリダクターゼ阻害作用があるとされています。
また、炎症物質のサイトカインの発生を抑制し、頭皮の炎症を防ぐという報告もあります。
同じく有効成分のステロイドサポニンには血流を改善し新陳代謝を亢進する作用があるとされ、毛母細胞の細胞分裂を活発化し、発毛育毛を促進する可能性がある。更に抗酸化作用があります。 抗酸化作用とは、体内の活性酸素を除去する働きのことで、毛根細胞が酸化変性すると、発毛や育毛に悪い悪影響を与えますが、それを抑制する作用があるということになります。
つまり、タカサブロウには、脱毛や細く艶のない毛髪の原因となる、毛根の血流障害や炎症、酸化、5ーαーリダクターゼ阻害作用があることが示唆されているのです。したがって、古くから健康な毛髪つくりに利用されてきたのでしょう。
また、古いということは、安全である証になります。星の数ほどの人が試し、今でも盛んに利用されているからです。
更に和漢では効果を高めるためにニョウテイの実、ナルコユリ、ホップなどの素材を併用することが多いようです。
ニョウテイの実はモクセイ科のネズミモチの球果です。タカサブロウとの組み合わせは二至丸と呼ばれる処方になり、滋養強壮作用が増強することで、肌や髪の若返りに効果的と言われています。
ナルコユリはキジカクシ科アマドコロ属の多年草の根茎で、黄精とも呼ばれます。小林一茶が滋養強壮目的でお茶として愛用したとのことです。中国では体力をつけ、白髪をなくし、活力を高めると言われています。
ホップはビールの味や香り付けに利用されるばかりか、精神の疲労に効果があるとされています。毛髪関係では育毛促進し、脱毛を防ぐ作用があると言われています。
文末にそれぞれの素材の説明があります。ご参考にしてください。
特にニョウテイシとの組み合わせは優れた相乗作用が生まれると言われ、中国では二至丸(にしがん)という漢方薬として活用されています。
二至丸に関しては有名な逸話が残っています。
中国、明代の末期、安徽に汪汝桂という名医がいました。彼は子供の頃から、身が細く酷く病弱な体質でした。父が亡くなる直前、「良相になることより、むしろ良医になるべき」と遺言を残しました。
そこで、汪汝桂は熱心に医者の道を歩むことにしました。ところが、勉学に打ち込み過ぎて過労になり、40歳前に白髪やめまい、疲労感、難聴などの老化症状に悩むようになりました。
ある年の夏、弟子たちを連れ、山に生薬を採集しに行きました。そこで百歳を超えているのにも係わらず「耳鳴や目のかすみもなく、髪も黒々として早く歩ける」という老住職に出会いました。
その秘訣を尋ねると、その住職は寺の庭にある女貞という樹を指差しながら、女貞子(ニョテイの実)の煎じ汁を濃縮し、蜜丸にして飲めば良い」と答えました。
汪汝桂は女貞子の効能をよく理解した上、更にタカサブロウを加える事で、強い相乗効果を狙いました。そこで、汪汝桂は二至丸を飲み続けたところ、丈夫な体質になり、白髪、めまい、疲労感などの早老傾向も改善し、心身共に強くなったそうです。
次は現代の科学的な側面からのタカサブロウの作用や効果の検証です。上述したように相乗効果が期待できるナルコユリも併用しています。
育毛や発毛に対する効果の実験
ラットにタカサブロウ・ナルコユリ混合抽出エキスを経口投与して、ラットの体毛成長と皮膚の毛包径に及ぼす影響を調べました。
実験方法
- 電気バリカンで、ラットの体毛を除去する。
- 実験群のラットについては、飼料に1%のタカサブロウとナルコユリの混合抽出エキスを配合した。
- 対照群のラットについては、飼料に何も配合しなかった。
- 16日経過後に、各群のラットの剃毛部に生えてきた体毛を刈り取り、その重量を比較測定した。その後、ホルマリンでラットの皮膚を固定し、各検体につき毛根組織を横断するように切り出し、組織標本を作製し、毛包の断面図を抽出、毛包径の形態を測定した。
対照群に比べ、実験群の体毛重量が大きければ育毛作用が認められ、更に毛包径が大きければ発毛作用が示唆されます。
結果
下表、下図のようにタカサブロウとナルコユリの混合抽出エキスを配合した実験群の方の体毛の重量、並びに毛根径が大きかったのです。
■体毛重量測定結果総括表■

■ 毛包径形態測定結果総括表

また、下図のように実験群の方が分裂期にある毛根細胞が多くみられました。これは毛根細胞の新陳代謝が亢進していることを示唆しています。
■ ラットの毛根細胞分裂周期


そこで、タカサブロウとナルコユリ混合抽出エキスの5αーリダクターゼ阻害作用、抗酸化作用、抗炎作用を調べました。これらの作用があれば、この実験結果の有力な裏付けになるからです。
発毛や育毛に関係する作用の試験
5α-リダクターゼ阻害作用
タカサブロウとナルコユリ混合抽出エキスのラット肝臓由来5α-リダクターゼ酵素とテストステロンの反応阻害率を測定しました。
結果
表1に示す通り、タカサブロウ・ナルコユリ混合抽出エキス濃度7.4 mg/ml(A)でテストステロン−5α−リダクターゼを75.6%の阻害する結果が得られ、顕著に阻害する効果を有することが判明しました。
表1

抗炎作用
マクロ ファージの細胞モデルにLPSという刺激物質を与えると、一酸化窒素(NO) を発生させます。それをどの程度抑制するかという実験です。一酸化窒素は血管を広げ血流を改善することで心筋梗塞の予防に役立ちますが、強い炎症物質であるのです。
結果
表2に示すように、10 μg/mlで12.9%、30 μg/mLで26.7%と、用量依存的に一酸化窒素の生成を抑制しました。
表2

抗酸化作用
ⅮPPHと呼ばれる安定したフリーラジカルをどの程度消去するかという実験です。
結果
表3に示す通り、タカサブロウ・ナルコユリ混合抽出エキス濃度10μg/mlで24.3%あることが判明しました。
これは抗酸化能が非常に高いと言われているカテキンと同程度です。
表3

血流改善作用
血流改善作用のあるサポニンやポリフェノールが豊富に含まれていることが、成分分析から判明しています。サポニンは血液の流動性を高め、ポリフェノールは血管を広げる作用があります。血流が良くなると、スムーズに毛根細胞に酸素や栄養を運ばれるので、脱毛や薄毛を改善する可能性が高まります。
このようにタカサブロウとナルコユリ混合抽出エキスには薄毛や脱毛の改善に不可欠な作用がありました。
そこで、実際にどの程度の効果があるのかを、薄毛や脱毛に悩む方を対象にしたモニター調査を行いました。和漢で相乗効果が期待できると言われているナッツ類のエキスも追加したサンプルを飲んで頂きました。
育毛・発毛に関するモニター調査
男性 60代 建築業 東京都在住
50を過ぎる頃から頭の天辺の抜け毛が気になりました。そこで、塗り薬をつけてみましたが、何となく痒みを感じたので、禿げが悪化するのではないかと心配になりました。それから数年でハッキリ地肌がむき出しになっていました。人前に出ると見られないように手をあててしまいす。身長190cm、体重120kgの大男ですが、小心者のたぐいでしょう。そんな折、仕事で知り合った方から紹介されたタカサブロウを飲むことにしました。当初、半信半疑でしたが、2週間ぐらいで抜け毛が減ってきました。3か月ぐらいで殆ど目立たないぐらいまで回復しました。
男性 40代 自営業 東京都在住
祖父も父親も禿げ頭でしたので、いずれ禿げるだろうと覚悟していました。それでも自分としては育毛剤を塗ったりして可能な限り毛が抜けるのをおさえていました。ところが、40代になると残念なことにバーコード状態になっていました。諦めかけていた頃、脱毛症のモニター調査に参加してみてはと、お誘いを受けました。ダメもとでタカサブロウを試してみると、不思議なことに抜け毛が減ってきました。風呂で髪を洗った際、排水口に溜まる毛の数が少なくなっていました。その後半年ぐらいで薄毛程度まで回復していました。禿げで悩んでいる者にとっては、目立たなくなる程度でも嬉しいものです。
女性 30代 主婦 神奈川県在住
30代半ばで円形脱毛が3か所できてしまいました。皮膚科に通いましたが、一進一退でした。ストレスが原因なので、薬だけではなく、気持ちを安らかにするようにと言われましたが、子育てが原因でしょうから、そう簡単に解消できるはずはありません。そこで、主人の知人から頂いたタカサブロウを飲むことにしました。すると、1ヵ月過ぎにうぶ毛が生えていることに気が付きました。円形脱毛の小さい2か所が知らぬ間に目立たなくなり、大きな円形脱毛は8ヵ月で完治していました。
女性 40代 会社員 東京都在住
最初は小さな脱毛でした。それが大きく広がり、こぶし大ぐらいになってしまいました。お医者さんは更年期でホルモンのバランスが崩れたことが原因と言っていました。それどころか、もう手遅れだから、カツラで体裁を整えるのを勧めると言われてしまいました。そこで、自然療法を実践している先生からカサブロウを紹介され、さっそく試してみると、驚いたことに1ヵ月ほどで毛が生えてきたのです。2ヶ月目には指で触っても解るぐらい毛が伸びていました。不眠やイライラなどの更年期症状も緩和していました。
次の画像はモニター調査に参加した方の改善例です。

効果の程が一目瞭然です。
そこで、相乗効果を高める薬膳素材の説明です。
相乗効果が期待できる薬膳素材
お勧めするのはニョウテイの実やナルコユリ、ホップなどです。
ニョテイの実とは?

ニョテイはモクセイ科の常緑小木で、漢方ではその実を女貞子(ニョテイシ)と呼び、薬用に供しています。真冬でも青々とした葉を残しているので、貞操を守る女性になぞられ、女貞という名が付いたという説があります。
アンチエイジング的な効果があり、続けて飲んでいると、 年を取っても若々しくいられると言われています。そのため古くから更年期障害による動悸や息切れ、手足の冷え、肩こり、ホットフラッシュなどの症状緩和に用いられてきました。また、抗老化作用がありますので、白髪、脱毛対策にも応用されています。最近、ニョテイの実に含まれるオレアノール酸やウルソール酸は、三大機能性トリテルペンとも呼ばれ、免疫増強作用、抗炎症作用、抗酸化作用があり、婦人科系のみならず、身体全体を強健にする可能性がると言われています。
ナルコユリとは?

ナルコユリはユリ科の植物で、生薬名を「黄精」と言い、滋養強壮や美肌、若白髪対策に用いられています 。江戸時代は黄精酒がブームとなり、遊女も体力回復に利用していました。性豪で有名な詩人の小林一茶も愛用していたという記録があります。韓国ではナルコユリを使ったトングレ茶が有名で、美肌、更年期障害、老化遅延などの目的で、王朝時代から飲まれています。ナルコユリに含まれる有効成分のジオスゲニンは、女性ホルモンエストロゲンの産生を高めることが、卵巣摘出マウス(更年期) モデルを用い実験で実証されています。タカサブロウの更年期障害の緩和作用を助けるとともに、毛髪に対する作用も増強しますので、中高年齢者の肌や 髪の悩みを体の内側から緩和することが期待できます。
ホップとは?

ホップはアサ科の多年草で、ビールの原料のひとつです。
薬膳では啤酒花と呼ばれています。近年の研究で、アレルギー発生物質のヒスタミンが脱毛の原因になることが判明しています。ヒスタミンは炎症を起こしますので、当然と言えます。ホップにはホップフラボノールと呼ばれる抗アレルギー作用のある成分が含まれています。古くからホップは抜け毛や白髪の予防に効果的と言われていますが、その理由のひとつにあげられます。また、女性ホルモン様効果がありますので、5ーαーリダクターゼ阻害作用も期待できます。ホップに含まれる有効成分のフムロンやホップフラボノールは苦味成分で、膀胱底部や膀胱括約筋の過敏を取り除く働きがあると言われる他、抗酸化作用、消炎作用や、抗ヒスタミン遊離作用を有すと言う報告があります。
以上、タカサブロウの作用や効能、更に配合することで相乗効果が期待できる薬膳素材についてご説明しました。